磨き・キズ補修

コンパウンドとは?コンパウンドについての超基本的な話

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コンパウンド compound複数の物からなる物」

って意味らしいですが、一般にカー用品で「コンパウンド」と言えば“研磨剤”のことです。こういうのです。

皆さんの知っているあの「ピカール」も言ってしまえばコンパウンドの一つです。

要は磨くためのケミカルですが、なぜコンパウンドで、キズが消せたり、表面をピカピカに磨けるのかって話からいきます。

そもそもコンパウンドって何?

コンパウンド=研磨剤ってことでいいと思うんですが、そもそも研磨剤って何?って話です。

研磨剤 by Wikipedia

こういうことらしいです。ってか難しくてよく分かりません。

要は、何かを磨くためのザラザラした物質ですよね。(超ざっくり)

このザラザラをペーパーに貼り付けたのが、紙やすり。

ペースト状や液状にしたのがコンパウンド。ってことでOKだと思います。

こちらは凄くイメージしやすい実験をなさっていたのでちょっと紹介。

「自分で作ろう 自分でやろう できるかも図鑑」のこすずさんのブログより。車関係ではなく日曜大工系のブログですが、紙やすりとコンパウンドの関係性?が大変分かり易いです。要はこういうことです。↓

研磨剤の粗さを検証 | できるかも図鑑
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ダイスケ
あのピカールが3ミクロンで、♯4000番相当ですか。勉強になります。

ってなわけで、続いては「どんな原理で傷が消えるの?」って話を。

どんな原理で傷が消えるのか?

私が初めてコンパウンドに出会ったのは、15歳の時、近所に捨ててあったSHOUEIの古いジェッペルを拾ってきて再塗装した時です。

この時の私は意味も分からず使っていましたが、今思うと、コンパウンドとは、

傷のすき間に入り込んで、埋まることによって表面がツルツルになる。

と思い込んでいました。子供やね。

プルさん
違うんですよー!!削ってるんですよー!!

そう。削っているんです。

超少しだけ、顕微鏡で見ても分からないぐらい、電子顕微鏡持ってこーい!ってぐらい削ってるんです。

それで、目には見えない電子顕微鏡クラスのザラザラが平らになって、ツルツルに見えるってカラクリです。

それじゃ、なんでキズが消せるのか?

こういうことです。

 

この様に、本来あったキズの角が、研磨剤によって取れて(平らになって)傷が消えたように見えるわけです。

これは、傷取りだけではなく、表面に付いたありとあらゆる汚れ(付着物)にも同じ原理で働きます。

 

また、経年劣化で色あせてしまったボディーも、コンパウンドで磨くことによって、劣化した塗装面がならされ色ツヤが復活します。

凄いぜ。コンパウンド。

こんなに便利なコンパウンドですが、デメリットはないのでしょうか?

コンパウンドの代償とは?

冒頭でもお話しした通り、コンパウンドはあくまでもヤスリです。

削る力は極微量ですが、それでも削っていることには間違いありません。

コンパウンドを使えばボディーはキレイになりますが、そのキレイさは、愛車のボディーの塗装と引き換えなのをくれぐれも忘れないでください。

仕上げの系のコンパウンドならそれほど心配はいりませんが、粗目のコンパウンド(細目など)の場合、磨きまくるとそれなりに削れます。車の種類や年数にもよりますが、クリアー層ぐらい軽くいっちゃう場合もありますのでその辺は注意しましょう。

続いては、数あるコンパウンドの種類について触れてみます。

コンパウンドの種類・用途

コンパウンドには、研磨剤の粒子の大きさの違いで様々な種類があり(細目、中目、極細とか)、あとは配合される溶剤や成分、液体かペーストかによっても様々な種類があります。

それぞれに特徴があり、効果や使い勝手も異なってきます。

まず、研磨材の粒子の大きさの違いは、単純に大粒なほど荒く削れて、小粒になればなるほど繊細に削れます。

コンパウンド

表記の仕方はメーカーによって様々ですが、よくあるのが『細目→中目→極細→超極細』です。液体になるとさらに『鏡面→超鏡面』みたいになっていきます。

また、ポリッシャーを使いだすと、3Mのコンパウンドなんかも気になり始めます。

表記は慣れないうちは分かりずらいと思いますが、一応公式のWEBカタログを載せておきます。

3Mコンパウンド・バフ 製品一覧

3Mの磨きソリューション

続いて、成分で分けると、石油系溶剤、シリコーンやワックスなどを含む油溶性のものと、ノンシリコンとかノンワックスと呼ばれる水溶性のものとに大きく分けることができます。

油溶性のコンパウンド

油溶性コンパウンドとは、石油系溶剤やシリコーン、ワックスなどを配合したタイプのコンパウンドになります。なぜこのようなモノが混ざっているかというと、まず塗っていて滑りがよいからです。

滑りがよいと誰にでも扱いやすい。なので別名「素人用コンパウンド」と呼ばれています。(嘘です。)

また、もう一つの役割は「艶だし効果」です。

これは磨き終わった後に、混ざっているシリコーンやワックスも一緒にボディーに塗られることになるので、ピカピカになったように見える効果があります。

キズが消えてピカピカになったー!なんて喜んでいても、そもそも油溶性コンパウンドで傷が目立たなくなるのは、コンパウンドによる研磨と同時に、石油系溶剤や艶出し剤が傷の内部に入りこんで埋めている場合が多いため、時間の経過や脱脂などによって、傷を埋めた溶剤などがなくなればまた傷が現れてきます。

そのため、本当の意味でキズを消したい場合、油溶性コンパウンドでは、研磨される前に傷が埋まって目立たなくなってしまうため、作業中に脱脂をして傷の状態を確認しながら研磨する必要がでてきます。超面倒くさいです。

故にプロの方々は滅多に使うことが無いそうです。

また、油が混ざっているわけですから切削性も水溶性コンパウンドに比べ弱くなります。

しかも、作業中に他の場所に飛散した場合、油っぽいので拭取りが大変だったり、素材によっては付着すると変質する場合もあるので注意が必要です。

え~、なんかボロクソ言ってしまっていますが、じゃあどんな時に油溶性コンパウンドを使うのかと言ったら、油溶性は短時間で傷を目立たなくすることができて、すぐに艶が出るので、急いで仕上げたいときや応急処置のときには使えます。

後は、その辺で売ってる。ってところが最大のポイントです。

DIYの強い味方、二大巨頭のSOFT99Holtsのコンパウンドはこちらのタイプになります。

水溶性のコンパウンド

続いて、水溶性コンパウンドです。(水性コンパウンドと呼ばれたりもします。)

まず、水溶性と言っても、油溶性の成分がゼロって訳ではありません。メーカーによって様々ですが、最小限に抑えた形で微妙に入っています。

とは言っても、油溶性と比べたら断然油分が無いので、切削性は高くなります。

また、傷に油分が入り込むことも無いので作業中にいちいち脱脂する必要もありません。結果作業時間は短くて済みます。もちろん、後でキズが出現するみたいなことも無いです。

このタイプで一番有名なのは3Mのコンパウンドです。なんか業界では基本って感じで、よく使われています。その中でも特に油分の無いウルトラフィーナシリーズなんていうのもあります。もちろん他の会社からも色んな製品が出ています。

ただ、こんなに素晴らしい水溶性コンパウンドですが、その辺になかなか売ってないという問題があります。

また、容量が業務用サイズが多いのと、値段が高めって問題もあります。しかし、最近では小分けにして売っているところもあるので、ちょっと水溶性を使ってみたい人はネットで探しましょう。

以上、2種類のコンパウンドの特徴を説明しました。とりあえずキズを消したり、汚れを落とすだけの場合は油性で。その後にコーティングをする場合や、ガチでキズを取りたい場合は水性でってことで。

ところでみなさん、ポリッシャーって気になりませんか?え?もう使ってるって。

次回はポリッシャーについてです。

「手磨きVSポリッシャー」

 

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